すい臓がんの場合、実際、手術が可能なのは30パーセントといわれます。すい臓がんは症状が明白に現れないことから、気づいたときにはかなり進行しており、手術できない状態にいたっていることが少なくないのです。また、すい臓がんが進行すると、がん細胞が胆管や消化管を圧迫して閉塞性黄疸や消化管閉塞という症状を引き起こす場合があります。このような場合、すい臓がんそのものを治療するというよりも、QLOを維持するという目的で手術をすることがあります。胆管と小腸、胃と小腸、小腸と小腸などをつないでバイパスを作るのです。これにより、黄疸が改善し、食事が摂れるようになる、といった改善がみられるのです。
その他、がんが進行して激しい痛みを伴う場合には、痛みを取り除くことを主眼とした治療が行われます。痛みを伝える神経を切除する方法や、薬を注射して神経の緊張を解き、痛みを和らげたりといった方法です。
これらの治療は、すい臓がんそのものの治療とはいえませんが、患者さんの生活の質を維持し、改善するために重要なものです。
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